阿波手漉き和紙研修・その6

 いよいよ!紙漉現場に潜入。
まずは自分の漉く道具の組み立てと
伏せ台のセッティング。
 足組。
 この漉き舟が良くできている。
左右に馬鍬をかけるための棒を挿すためのパーツがあり、
背面には桁を支えるバネを引っかける棒が挿せる
パーツがついている。
さらに、形としては背面のみ上に開き気味に傾いている。
漉く時に桁が斜めに入りやすいように。

 左右に立てた馬鍬用の棒の片方には、
馬鍬を使わない時に引っかけるためのパーツもある。

これが背面に立てる棒。
これを組み合わせて、桁が吊せる様にする。

「押取り おっとり」という棒を二本縦に渡す。
片方に出っ張りの棒がついているのは、
漉いてる最中や漉きあげた時に、
両手で桁を持っているので、桁の底にこの
出っ張りを引っかけて、グッと左に寄せて
桁をおける様になっている。
ちゃんと水を切る様に斜めにもなってる。

 今回は参加者も程よく、一人一台紙漉道具が当たった。

  これが桁!!美しい。
 簀を挟んだ時に、簀がずれない様、親骨(上下の厚い部分)
がピッタリ挟まる様になっている。

 「掛金」と「にぎり」。
にぎりの金具も独特だ。

 簀を支える部分。
小ザルと金小ザル。

 馬鍬のクシは竹を使用。
節の部分で上手く止まっている。

 ポクなってきた!

 漉いた紙「湿紙しとがみ」を漉き舟の反対側に
くるりと体を回して、「紙床板しといた」に伏せていく。


 ピッタリ重ねて置いていける様に、
板に定規をセットする。




準備完了、昨日打解した原料もバッチリ=☆
いよいよ漉くよ==!