京丹後網野町へ三宅さんを訪ねて

村岡区出身の紙漉職人・三宅賢三さんを知ったのは
養父・大屋での「木彫フォークアート展」の
受付ボランティアに行った際、木彫師の
松田さんより、紹介していただいた時だ。
(ずいぶん前にうっすら聞いていたのだけど…)

村の会合の時に「とにかく会って、
いろいろ教えてきてもらえば良いじゃない?」
ってことで、先日相棒のカエデちゃんと一緒に
出かけていった。

三宅さんのお宅兼工房は日本海にほど近く、
別件だけど、今後できる経ヶ岬米軍基地の
近くなのだ。心配・・・
良い意味で何もなくて、田舎らしくて
京丹後自体も世界ジオパークの一部だ。
そんなところに基地をつくり、広げ、
自然を破壊し、強力なレーダーを設置し、
たくさんの生き物に影響を及ぼすだろう。
自衛隊との合同練習などでオスプレーも飛ぶ、
オスプレーが墜落する危険性は大きい。

・・・とまぁ、それはさておき、
そんなカッコイイ?日本海近くののどかな
場所に三宅さんはいらした。

 いって早速、アレコレ質問質問。
まずは何といっても「簀桁」のこと。
三宅さんはさまざまな簀桁を持っていて、
中には自作した「簀」もあった。

それは三宅さんが作る「紙」による。
三宅さんは主に「竹紙」を作る。
楮や三椏、雁皮も使う。それ以外に
様々な素材で紙を漉いている。
その為に実験をしながら漉きたい紙が
漉けるように道具を自作、もしくは
注文していろんな簀桁があるのだ。

大事なことは「どんな紙が漉きたいか」だ。
もちろん、ちゃんとした道具も大事だけど、
自分で工夫することも必要。
そしてもう一つ大事なことを教えてくださった。
もっと勉強すること。

 銅のメッシュが張られた漉き桁。
これは厚手の紙を漉く時に用いられるが、
実は極薄の紙も漉けて、三宅さんにとって
一番使いやすい漉き桁だそう。

へ=メカラウロコ。
金網メッシュは簡単な体験用だと思ってた。
しかも二重三重になっていたり・・



 刷毛も本来は紙漉用に刷毛職人さんが
作っている物があるけど、とりあえずは
羊の毛の刷毛でいいんじゃない? って!
なんだか嬉しくなってくる♪

 漉き舟で原料やネリをかき混ぜる道具「馬鍬」も
お手製。しかもポイントが。竹を△にするのだ。
方向にも仕掛けが。
そう言うことが丹下さんの本に載ってるよ、と
本も色々を見せてくださった。
三宅さんは長く紙漉に修業しに行った訳でなく、
ご自身でいっぱい勉強して、自分の漉きたい紙を
漉けるように努力されてきたのだ。






 木のように見えるけど、実は「紙」。
背面の凸凹ももちろん紙。
この背面の紙を色々替えてたくさん並べて
展示するのだそうだ。
行けないけど〜って函館で開催されている
「紙漉展」。「和紙」じゃないんだよって。
「和紙」の規定も色々で難しいけれど、
自分は「和紙」と呼べるモノは一度しか
漉いたことがない。
薬品や機械を使わない工程。木灰で煮熟、
手による打解、そして天日干し。
なかなか木灰では手間がかかったり難しかったり、
ネリの原料トロロアオイも三宅さんは保存料を
使用している。
どの辺りまで薬品を使うかどうか、それは
やっぱりどんな紙が作りたいかによる。
それはワタシがいまから悩み考えていくことだ。

 これは紙を切る時の定規。

 かみで作ったケース。漆などを塗っている。
長須のお近く、山田にもこのような
「長門ながと細工(紙細工の総称)」が
残っていると思うよ〜って。

もうハッパが落ちてるけど、三宅さんちの楮。
とにかく鹿に注意してね!っとアドバイス。

はぁ〜数時間で聞けることは知れている、
でも三宅さんにお会いできたことは、
また真っ直ぐ「紙漉」に向かわせてくれる
嬉しい力となった。
もっと勉強してもっと実験して、また
いろんな話を聞かせてもらいたい。

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