その後も日日紙漉研究

無事に体験会は終わったモノの、
紙漉としては全く納得いっていない・・

今の目標は阿波で漉いた「紙」
化学ネリも使わない。
打解も叩解も全部手作業。

上手く水が切れない。
原料の打ちすぎ??
でも、こんなに荒くてもうまく行かない。

よく観察。そして本を何度も読んでみる。
阿波の時を思い出してみる。
違うところは・・・
・・・うん?「ネリ」の量?

「ネリが多いと水が切れる時間が遅くなる」
ので、これ以上水が切れなくなったらいかん、
と思っていたけど、そうか、
ネリが十分繊維をくるんでいないのだ。
だから繊維同士も良く絡んでないし、
ただベトッと繊維が沈んでしまっているだけで
水が切れないのか・・と思い至った。

なので、わんさかネリを加える。
全体の容量の3分の1くらい。
確かに、阿波でも漉き舟の中が
タプタプするくらい、粘ってた。
なかなかあれほどの粘りは出ないけど、
だいぶんトロンとしてる。
取っても取ってもまだまだネバネバが出る。
これはスゴイ!!!
トロロアオイの根っこなんて、
誰が発見したんやろ〜
すごいな、えらいな!

なかなかいい!
少し阿波の紙漉きに近づいた気がする。
調子に乗って枝や葉も入れてみる。
浮かないようにするには。。。
水に浸けて馴染ませておくこと!
そうだ!
簀でもなんでも水に浸けて馴染ませてる。
水に馴染ませたクロモジの枝を並べる。
さらに上から原料の混ざった水をかけて、
その後再び漉いてみた。
少し浮いたけど、何とかできた!

進歩だ===☆

でもね・・漉いた紙をそっと剥がしてみたら
簀にいっぱい繊維が残ってしまう。
(表側の薄い層の部分が所々剥がれてる)
阿波では「簀が荒れていると、そこに繊維が
ひっかかって破れるんだよ」と教えてもらった。
簀がもちろん、大きな原因。
ふぅ〜〜〜、まずはやっぱり道具だな。

さらにまだまだアルヨ、
漉いた紙を一晩圧搾して水を切る。
これもほとんどわかってない。
そして干すために板に一枚ずつ貼り付ける時も
重ねた紙がキレイに剥がれない。
・・・もう・・・
何で??だらけ。

でもそれがタノシイ☆

時間はある。
じっくり研究しよう。

さて、自分でできることはやってみる!
まず道具づくりだ!!