モノをつくるということ

そう、昔から一つのことが極められない。
靴もTシャツも「本気」になれなかった。
つくることはオモシロイけど、それを
つかうことがオモシロクなかった。

何十万円もするオーダーメイドの靴、
季節ごとに変わるファッション。
または安さを求めて大量生産。
ゼッタイ戦争とつながってる。
自然破壊は確実。
精神も病んでる。
貰いもので十分。
ゴミになるものをつくりたくない。

そこで出逢った紙漉。
自然の恵みを活かし、季節や気温でさえも
味方にしてつくる「紙」。
使い終わっても自然へと還る。
その美しいサイクルにみとれて、
手漉き紙のあるくらしを探してきた。

そして見たモノは「これがホンモノ」
「いいや、生きていくためにはこれも仕方ない」
「伝統を守らなくちゃ」
考え方・思想のカオス。

ホントにワタシは薄くてキレイな紙が漉きたいの?
それをつくるために薬剤もドンドン使うの?
電気もガンガン使うの??

ちがうちがう。

もちろんキレイな紙は美しい。
だけど、ワタシがやりたい紙漉は
薬剤も電気も使わない、
そして今の生活にあったみんなができる
紙漉がいい。
原料でさえできるだけ農薬を使いたくない。
手間も暇もかかる。だから適当でイイ。
塵のない美しい薄い紙はもう、他でつくってる。
必要とされていない。
今必要とされてるのは、つくりたいのは
コミュニケーションができる、
自然に負担をかけない素朴な「紙漉」。


一年かけてそんな思いにたどり着いた時、
すごい出逢いが巡ってきた。
本当は竹もただ「使えるモノ」で
あればいいと思ってた。
いや、いまもそう思うところはある。

でも美しさを求めてもイイのかな、と思い始めてる。
もちろん、自然に負担欠けないのが大前提だけど、
それ以外のことは忘れて、竹と向かいあう。
今、そんなチャンスがやってきた。期待と不安。


美しいモノは美しいな。
昨日、神戸からの帰り道、気になっていた
ところへ寄ってみた。
西脇のなんでもない道沿いに、らしからぬ
白い他とは明らかに違う建物。
「Tamaki niime」なに?

店内はドキドキするほどの色にあふれていて、
幸せな気持ちで浸る。
播州織をもちいてデザイナーの玉木新雌さんが
立ち上げたショップ&製造所だった。
なんていうんだろう。
越えてる。
美術館とおなじ。



 紙漉でもこないだの美濃和紙研修会で出逢った
保木さんとこでつくってる「WASHI dECO」。
これも同じ香りだ。
知れば知るほど尊敬。
また紙の世界が好きになる。
やっぱりいいモノつくらなな。

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