□
■「和雲」で香美町スタディツアー参加
■ 高校生が教える射添小学5年生とコラボ授業夏のお盆に展示した水に浮く和紙のライト「和雲 - waku - 」
>くわしくはこちら
再び出番です。
今度は去年からはじまった「香美町スタディツアー」へのお誘い。
今年の春から移住定住を担当するNPO「tukuru」に所属している、香美町地域おこし協力隊のサイトウミツキちゃんが企画した「ランタンづくりと海ヨガツアー」に、村岡高校生も参加して参加者さんと一緒に「和雲」づくりをしたい、とのこと。
>ツアー詳細はこちら
初めは水に浮く「和雲」を希望だったけど、まだ試作段階だったことと、防水紙を作るのに今のところ数日かかるという手間があり、値段が付けられないということで、難しい。
しかもツアー当日はワタシ不在で、高校生だけで進められる和雲づくりをと、アレコレ話し合い、手漉きの紙に押し花や毛糸をデコレーションして吊るして浮かぶ「和雲」を作る案に決定。
ちょっと話はそれるけど、本当になんでも値段をつけるのは難しい。
この「和雲キット」も「高い」と言われたし、ワタシ自身も買い手側目線だと「高い」と思う。
だけど作り手目線になるとずいぶん「安い」とも思う。
でも「高級品」を作りたいわけじゃないし、生活に見合った「気を使わない品」を目指したい。
でも使い捨てではなく大事に長く扱ってほしいから、やっぱり「高く」する方がいいのか。
でもでも…と、堂々めぐりで値段がつけられない。うむ・・・
「価値」と「価格」については、また別に【資本主義】についての考察で書くことにする。
さて、そんなこんなで吊るして浮かぶ「和雲」の試作と、当日使う参加者分の手漉き紙を、夏休み最後にメンバーに集まってもらって制作。
やっぱり実際に作ってみるものだ。
頭でアレコレ考えていたときより、断然カワイイのができてしまった!
特にメンバーの一人、彼のセンスはすごいなぁ〜といつも感心してしまう。
今回もモコモコ毛糸がゴテゴテつけられて、どうなるんだ??と思いつつ、点灯してみれば・・・
ヌイグルミみたいなマスコットみたいな、メチャクチャかわいい!!
こういう出会と発見がワークショップをしていて、たまらなくオモシロイ。
ライトの点灯時間にについての改善はまだできなかったけど、小さいタグを付けてみたり、ライトを入れやすく外れにくいように小細工をしたり、それっぽい「和雲キット」パッケージができた。
当日は4人そろってしっかり「和雲づくり」や手漉き紙について、話せたはず。
※写真提供:村岡高校先生
初めましてのオトナに混じって、説明したりしゃべったり、高校生がんばる!
すごいなぁ〜
参加者さんの中には知った顔もチラホラ。
なかなかよさげ〜、実際に見てみたかったなぁ。
しっかり海ヨガもがんばった様子。
おつかれさまでした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして大事な授業の一つ、射添小学5年生とのコラボ授業。
「高校生が小学生に教える紙漉」がテーマ。
2016年に宝塚へ通った「できるデザインスクール」での講師からのアドバイスがきっかけで、教える側に立つことで新たな発見もあるし、小学生にとっても地元の高校生と触れ合う大事な機会になるということで、その年からはじまった。
「高校生が小学生に教える紙漉」がテーマ。
2016年に宝塚へ通った「できるデザインスクール」での講師からのアドバイスがきっかけで、教える側に立つことで新たな発見もあるし、小学生にとっても地元の高校生と触れ合う大事な機会になるということで、その年からはじまった。
今年は作った紙を灯籠にして、大晦日、長楽寺さんで展示点灯するという目的。
5年生11人とこの辺りではめずらしい大人数で、高校生うまく指導・誘導できるかと見守りながらバタバタと授業開始。
5年生11人とこの辺りではめずらしい大人数で、高校生うまく指導・誘導できるかと見守りながらバタバタと授業開始。
押し花や毛糸など漉き込んでオリジナルの紙をつくるため、まずは素材選びと配置のデザインを高校生にアドバイスしてもらいながら考える。
コドモたちの判断は早い、心配をよそにサッサと決まる。
その後は紙漉をする班と、楮・花オクラ見学に行く班と二班に別れて進める。
時間が来たら交代。
コドモたちに教える姿もサマになってる。
県の教育委員会から来られた方にもしっかり教えていたし。うーーん、頼もしいなぁ〜。
楮・花オクラ見学班にはついていけなかったけど、事前に質問用紙を小学生に渡しておいて、歩きがてら高校生に質問して教えてもらう方式にしつつ、長須集落内で自生している「楮探し」もしてもらう。
コレがコドモたちにはおもしろかったようで、終わりの感想で「見つけた」「見つけられなかった」が話題になってた。
ーーーーーーーーーーーーーー
とにかく高校生と一緒にこれだけの活動ができているのは、本人たちのガッツもすごいし、理解してくださる担当の先生や学校の体勢、ご家族の協力、地域の眼差しがあるからだと思う。
少しタイムリーな話、今日たまたまブランド免税店が集まるギャレリアや巨大ショッピングモールをうろついて、全く生活感・暮らしている感を感じられず、とても疲れた。
別にそれはそれでいいのかもしれない。便利な時もある。
昨年度2年生の時に「和雲」の原案を出してくれ、3年生になり人一倍「紙漉・射添和紙」について考え、行動してくれた美優さん。
11月18日に行われた「ふるさと教育交流会」の発表で、誰よりもイキイキと力強く発表してくれたと、担当の先生からうかがった。
美優さんの中で、手漉きの紙と戦争を始めとする諸問題はつながっていないかもしれないけど、きっといつかつながっていることに、頭じゃなくて感覚じゃなくて、全部で理解できる時が来くだろうと信じられる。
その時までワタシは細くても紙漉と山の仕事は続けていたい、と望む。
香美町に戻ってこなくてもいい。
ココにいなくても必ず、起こす行動はココにつながると思うから。
そんな勝手なエールをいつ贈ろうかと迷い中。