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高知に来る前の但馬(兵庫県北部)では、すっかり秋を感じてきたのだけど、こちらではまだ夏の名残、モクモク雲が月を飲み込もうとしていた。
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【山の小道具、いるものは自分でつくる】
【山の小道具、いるものは自分でつくる】
■本日の1点目《乗用車および軽トラ荷台用蚊帳》■
日中30度を上回る日々、山の中はじっとしていれば快適。
だけど、アブと蚊の猛攻撃!!
もともとファンカーゴの野外活動&車中泊用に作った「蚊帳」を利用して、軽トラ荷台用蚊帳にアレンジ。
サイズもピッタリーー!!我ながら良いもの作ったなぁ〜と改めて自己満足。
荷台の後ろ側に、手元にあった伸縮ポール(ガイドさんの旗用)を取り付けて、簡単に設営できます。
お昼ごはんもお昼寝も安心してできるスグレモノ。
!!一押しです!!
■本日の2点目《ワキ用アイスノンポッケ》■
まぁ、涼しい山の中も、動くと暑い。
虫対策長袖やら保護ズボンを履いてると、なおさら。
初めは首に巻いた手ぬぐいに、アイスノンを挟んで大きな脈を冷やしていたのだけど、首に巻物は肩がこるし、長時間続けていると疲れてくる・・・
という、相方さんのご意見を聞いて、ジャーーーン!!
ワキにアイスノンを当てる、専用後付ポッケの登場です。
一見、ブラジャーみたいですが、山仕事の動きでもズレず、アイスノン交換も割としやすい工夫をしています。
要らなくなった速乾性Tシャツの切れ端を利用。Upcycling
小さい生地とゴムだけで作ったので、超コンパクト楽ちん!
毎日愛用している相方さんは、良い調子のようですよ〜
ココだけのオリジナル!他では手に入りません!
■本日の3点目《着物生地であれこれセットアップ》■
お気に入り柄の着物の羽織をアップサイクル!(つまりリメイク)
①右下:チェーンソー保護ブーツの上から付けられるレッグカバー。
チャップスを履いてるワタシにとって、木くずが上からもサンサンと入る防止にもなるし、ヒル対策にはこれが一番、と前に狩猟講習会で聞いていた。
さらに去年、養父市自伐型林業研修の道作りを教えてくださった、吉野林業・岡橋清隆さんの足元!
どうも奥様の手作りかしら?というような、素朴な布製のレッグカバーを付けていらっしゃって、すごくステキだったので思わず真似っ子。軽くていいです!!
②左:チャップス内ポケット。
同じ羽織の裏生地が、これまた痺れる〜〜
どうやら「竹」のようなデザインで、ストライプのようなんだけど、ところどころ節がある。しかもステキピンクで、この表地にこの裏地のセンスが涙が出るくらいトキメク。
そんな大事な大事な生地だけど、思い切ってハサミを入れて、大好きな山活動に取り入れる。着物の幸せ、布の幸せって、やっぱりこんなのだよ〜
③上:てづくりヘルメット。
もともと、アウトドア用のシンプルなヘルメット、チャリンコ用に購入していたものをドンドン山用にアレンジ。
まず草刈り機用のメッシュカバーを、ヘルメットに穴開けて、ネジパーツなどもそのまま使用。
そして一番安い防音イヤーマフを改造して取り付け。
もともと真っ黄色のイヤーマフだったんだけど、虫の卵みたいに見えて気に入らず、レッグカバーとお揃いに、羽織の表生地を貼り付けた。
完璧な防音ではないけど、ないよりマシで、お気に入りのメットに。
自分の好きなモノに囲まれて、お仕事するってうれしい。
大好評!お気に入りの布でアレンジしよう〜!
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【「諭されて」我に返る】
高知県黒潮町中ノ川のマサちゃんの山。
去年は12月に1ヶ月行った作業道づくり、今年は早めに、場所も変わって「シイノキサコ」という、細長いヒノキ林間伐のための道づくり。
3.5tのバックホーを1ヶ月レンタルして、レンタル料を無駄にしないよう、ほぼ毎日稼働させる。
シイノキサコまではよそ様の雑木林(広葉樹林)を250mくらい横断。
森林組合や地元の方に持ち主を聞いて、アレコレ尋ねてどうにか見つけた。
ごあいさつに行くと、快く承諾してくださった。
境界線も尾根に雑木が生えていたり、わかりやすい。
道は等高線にそってほぼ真っ直ぐ進むので、去年ほど難しくない。
生えてる広葉樹も経10〜15cm程度で、さほど大きくもなく、適度な距離で先行伐採。
暑さもあったり、単純な作業が続いて、自分でも気づかないうちに気分的に「こなすだけの作業」になっていた。
伐倒しても、必ずかかり木になるし、バックホーで結局押し倒したり、引っ張ったりして木を処理するので、チェーンソーでの切り方もだんだん緊張感なくなる。
そんなこんなで様子を見ていたアドバイザーさんに
「ツル全然ないで、ワザと切ってる?」
と一言。
??え??
ツルは自分では残してるつもりだった。
でもよく見れば全然ない。
なんでだ??
前日に中途半端に切って、幹が真っ二つに裂け上がったのを見てた。
ツルまでは一気に切り込む方がいい(木の種類によっては)、ということもあって、木が裂けないようジャンジャカ勢いよく、確実に倒れる(傾く)まで切っていたようだ。
もう一言。
「意識して切ってる?
一つ一つが経験値やで、その積み重ね。
こういう時にこそ練習で、ツルがどのくらいでどう倒れるとか、よく観察していかないと。」
ああ、そうかぁ〜
と、やっと自分のしていたことに気がつく。
そして恥ずかしくなる。
紙漉のことで、普段ワタシ自身学生さんたちに伝えたいと思っていることを、ズバッと言われた。
自分から発見しようとする気持ちがないと、何も見つからないし、身にもつかない。
なるほどな。
教わる側になってみて、わかることがある。
だからいつでも学ぶ姿勢をもっていたい。
山の仕事は、その宝庫だ。