《 本と素材とワークショップ【 Rugoa ルゴア 】のブログ 》 里山の恵み・モノづくり・お金について思考しながら、タビする工作室。 生まれ育ちは神戸市ナガタ区から北区ナルコへ、いまは兵庫県北部・香美町村岡区ナガスと高知県西部・黒潮町ナカノカワをいったりきたり、「な」にまつわるくらしです。http://rugoa.com/

米づくりは思考が集まったいびつな形



ザツな撮影《 苗成長タイムラプス 》
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ついに、その機会が巡ってきた。
いつかお米をつくるだろうと、予感してた。
ゴハン大好き、ビールにゴハン、パクチーにゴハン。
だけど自分自身「何かを育てる」ことに向いてないこともわかってるし、どっちかというと狩猟系、あるものを採って食べる系。
しかも、この移動・複拠点暮らし。
畑も田んぼももうしばらく、無理だと長らく目をつむる。

だけど、その機会がきた。コロナとともに。
3月のある日、ふと、マルカルメンバーのMさんに
「こんな時だから、お米が育てられる知識と技術が必要だと感じる」
と、ボヤいたことが縁になって、アレヨアレヨとお米づくりがスタート。

はっきり言って、まったく米づくりはわからない。
野菜だってロクに育てたこともない。
どの時期に何をして、どういう段取りをするのか・・・

そんなリスク高い状況のワタシが、つくる決心をした理由
 □ Mさんが自然農?を目指してやっている
 □ Mさんの近くで教えて&手伝ってもらえる
 □ 人目につかず、小さい規模でこっそりやる
という条件が揃いそうだったから。

まず、Mさんが田んぼをしているのが、香美町の中でもおいしいお米で有名な村岡区「板仕野 いたしの」集落。標高の高い、景観抜群の棚田のある地域。
https://www.tajima.or.jp/furusato/144685/

さらに、Mさんがお世話になっていて、私も随分とお世話になることになったK氏は、そんな地域の中でも無農薬のお米もつくる、お米づくりの匠。
(↑上記記事、写真参考)

田んぼも決まらぬうちに、高知に帰る直前「ともかく苗を育てよう!」と、撒くだけの状態にしてもらった無農薬種籾を一袋分受け取って、4月の一ヶ月、高知・中ノ川で育苗に挑戦!
Mさんの話や、自分で調べた自然農法的な育苗法などを切り貼りして進める。
※参考にしたサイト「山のツバル」さん
http://www.yamano.tv/2019/12/5778

あの手この手で対処していく実験・工夫の日々。
芽が伸びてきた時の愛おしさ。
どうにか約2400株分苗をつくる。
(はじめてなので2畝くらいの田んぼのイメージ)

5月はじめ、まだ小さな苗を、今度は但馬に向けて、車に積んで大移動。
今回の移動は山道具もフルで積んで、よく車に収まった、とわれながら感心する。
朝来の山小屋で一旦体制を整えて、いよいよ田んぼへ。

着いてみて、びっくり!
予定より随分大きな田んぼ(6畝)ほどの田んぼを運営?することに。
小さい規模で作らないと「面倒が見きれない=他の人に迷惑かけてしまう」ので、頭を抱えるも、本当にみなさんのご協力でみるみる進む。
超広い田んぼの周りをグングン電柵が設置され、手植え部分を残して面積約8割ほどに、Kさんが田植え機を連れてご自身のあまった苗を植えると、あーーーーっと言う間に立派な田んぼのできあがり!!

大変ありがたい。とにかくありがたい。
ホントにトントン拍子で進んできた。
だけど、頭と体がついていかない…
「自然農」「無肥料・無農薬」「不耕起」「身の丈にあった規模」
そんなイメージで心づもりをしていた。
いろんな方と関わることは、いろんなやり方が持ち込まれる。
その度に初めてのワタシは自分のイメージを変えたり、工夫していかなくちゃならない。
しかも面積が大きくなったことで、仕事量が相当増す。
山の活動もある、紙漉きもある(ほとんど手がつけられてないけど)、あるある。
移動時間もかなりかかるし、毎日は通えない。
体力ない。睡眠減らない。

早くしないと、時間を取ってちゃんとしないと、みんなに迷惑がかかる。
みなさんが助けてくれる気持ちに応えたい。
…あぁーーーもう疲れた!!

一時期、そんな弱音になる。

そんな気持ちも、みなさんの親切を改めて思い返したり、先の見通しがついてきたり、田んぼへの愛情が増してきたようで、再び前向きにもどってきた。

お米づくりは多様な思考の集まり。
積極的にそれぞれの考えがお互いに飛び交う。
それぞれ一旦受け止めて、噛み砕いて、自分の思考にしていく。
あ、林業も一緒か。紙漉きも。
お互い違うことがわかっていながら、それでも話したり、影響受けたり、受け入れられなかったり、いびつな形をしながらお米が成長する「田んぼ社会」のように、暮らしや政治・社会問題もこんなふうに、話ができればいいのに。

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土を作るところから、山から集めた土をフルイにかける
フルイも途中から洗濯ネットに変更


今回はモミを持ってなかったので、市販のくん炭を混ぜる

苗を大きく育てるためのポット、キノコ用のプラカゴ再利用


今年は準備してもらったモミを撒く
来年はこの準備も自分でやってみる
白いモヤモヤは大丈夫だけど、黒いやつはダメ



ひとマスに3,4粒



きっちり収まってかわいい


もったいないけどもらった真竹でひごづくり
竹ひごづくりは好きな作業

モミが隠れる程度に薄っすら土をかぶせる
竹ひごでガード

やっと半分


これ、芽かな?根っこかな?


ネズミや小鳥の攻撃を防いで、ビニールシートで温室効果


なかなか芽が出にくいので、ひと工夫
一晩ほんのり温めながら、水に浸ける


翌日、種籾ちゃんが「ハトムネ」に!
すぐにでも芽が出そう〜


押し花機温め&水浸し効果で、芽がすぐにニョキニョキ



そして太平洋から日本海へ、500kmの旅
20ケースの苗箱を車に詰める、心配…


どうにか無事にはるばる朝来に到着、おつかれさん

板仕野、Mさんの田んぼは開けた景色で日当たり良し!


これが広大?な我が家の田んぼ
みんな、ちょっと影が気になるよう


田植え機すごいわーー、30分で田植え終了
獣を警戒して、電柵は5段に


目的地・板仕野に到着した苗、おおきくなーれ