THE 修理と片づけの年















年末年始の出稼ぎから戻り、1月半ばに久しぶりの高知・黒潮町の我が家に帰宅。
林業研修とヒノキの出荷をサクサクっと1ヶ月ほどする予定だった。
が…、留守の間に寒波で水道のポンプが動かない…
林業研修の傍ら、ポンプの修理。
本体鋳物がパキッと割れていて、悪あがきで接着作業を試みる。
ダメっぽい、修理をあきらめてNewポンプを購入、設置。
まだ正常に動かない。
水源の井戸を確かめたり、アレコレ様子を確認して、ようやくホースのつなぎ目が怪しいと判明。
結局、5日間ほど水難民を経験。
普通にお買い物も行けるし、初めのうちはキャンプ気分でお風呂のボイラーに残ってた水を使ったり工夫しながら楽しみつつ生活したけど、だんだんあきてくる。
水道ひねってジャブジャブ手を洗えるのが、ありがたいことだと気づける。

里に自由業で暮らしてると、少々のことではアタフタしない。
我が家はトイレも普段からあまり水を使わないし、お風呂も2,3日入らなくてもどうってことない(冬だし)。裏には小川も流れてる。
なかなか進んでないけど、近いうちにソーラーパネルを設置して電力も少々確保するつもり。
ストーブも薪もそこそこある。
今年は米もたくさんある!!
時折、少々困った生活をしてみるのも災害時の練習だと思えて楽しい。
改めて何が必要なのか考える時間にもなる。
何より集落の人たちが心配して電話してきてくれる。
里山の暮らしは災害に寄り添ってる面が大きいなぁ、とつくづく思う。

街中での災害がやっぱり怖いな。
神戸の震災の時はどうだっただろう?
うちの家は幸い断水だけで済んだけど、トイレは裏山に行ったし、洗い物や給水は父の仕事場に行ってこなしてた。お風呂はしばらく入れなかったなぁ。
水が出るようになったら、長田方面の親戚や友達を呼んでお風呂に入ってもらった。
不謹慎かもしれないけど、その時はちっとも不便な暮らしを楽しめなかった。

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そんなこんなで水道も復活し、研修も済んで、さぁ間伐集材だーー!!
と意気込んでいたら、今度は修理から戻ってきたばかりの林内作業車のクローラー(キャタピラ)が怪しい…
前々から怪しいと思っていたけど、いよいよ危なそう(ゴムが切れそう)で、大事になる前にクローラーを交換することに。
ほとんどの作業はマサちゃんにお任せして、クローラーを外したついでに足回りをきれいに、サビ防止にペンキ塗ろう!ってことで、私はペンキ塗りをお手伝い。
普段目にしない、メカな部分に心くすぐられる。
のんびりの私たちなので数日かかって、やっとピカピカの林内作業車にリニューアル◎
黒々して強そう〜〜
かつてはコレが牛や馬だったんだな。牛一匹ほしい。
さぁ、安心して伐倒集材作業を進めようーー!!
って、またもや…

今度は遠方にいる両親から「神戸の実家を手放すので片付け」依頼。
しかも急ぎで、2月中にはおおかた済ませたい様子。
これも前々からボチボチ片付けなあかんなぁ〜とは思ってたけど、やっぱり追い込まれないとできないタイプ。腹をくくって2週間ほどの予定で、いざ神戸へ!!

1月末、旅立ち前にご近所のお友達・タイチ家で楽しい新年会をしてから、翌日バタバタ準備してタイタンと出発。
私たちはいつも下道でノロノロ移動するのだけど、橋(鳴門と明石)は高速に乗る。
その夜、鳴門から淡路に入ったところで「明石大橋が強風で通行止め」の表示。
!!!えーーー!!!
パーキングエリアで情報収集するも、どうしようもなく、急遽タイタン車中泊をすることに。
今回は大型荷物も積んでないので、寝床を準備してのびのび寝られた…
けど、風がすごくてタイタン揺れまくり、倒れないか心配しつつ、隙間風が寒くてなかなか熟睡できない。(マサちゃんはグーグー寝てた…)
おかげで「風邪」を連れてきてしまった。コロナでないことを祈るばかり。

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実家の片付け、田舎でもよくあるある。
私も含め、両親(とくに母)は物持ちいいというか、片付けがめちゃ苦手家族。
とにかくすごい量のモノがある。
いつかは片付け・処分せなあかんこと。
30年分(以上)ためまくったツケ。
まずは自分の残していたモノの整理・処分。
ついつい気を取られて、余計な時間がかかってしまう。

初代iMacがごろん〜
10年ほど触ってなかったけど、お!電源はいる!
わ〜〜、イラストレーターたちあがる〜〜◎
超スローーー
OS9のインストールディスクもあるし、初期化してまだ使えそう。
うーーん。

その中で出てきた若かりしおじいちゃんの写真。
兵役に出てた時のモノらし。
裏面には
「済閲検
★ 19 8 25 
 州満
長隊部八四九第」
と印が押されてる。
おじいちゃんが満州から送ったものなのかな。
20年前に亡くなったおじいちゃん、一昨年亡くなったおばあちゃん、
高槻にいたおばあちゃんの妹さんからの遺品たち。
うーーーん。

次々出てくる10代後半〜20代初めのころの写真や手紙。
卒業アルバムや文集。
今も問題ありだけど、あの頃は特におかしかった、人間的に。
いろいろあったなぁ、あの頃親切にしてくれたみんなはどうしてるんやろ。
ついつい、捨てそびれてしまう。
うーーーん。

これらもいつかは処分せなあかんのに。
高知のお家は大きい倉庫だから、ちょっとくらいなら持っていってもいいか、って。

あーーー、もう全部手放そうか。
どうしよう。

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神戸の暮らしは「便利」そのもの。
ピッとボタン押して水道の栓を上げればお湯がでるし、お風呂もすぐ沸く。
買い物もなんでも車でスグだし、陽射しも暖かくて日本海側とは違う。
でも、山に帰りたい。
木くずまみれになって、土まみれになって、林内作業車整備して、薪で暖とって調理してお風呂沸かす。
そういう暮らしの方が自分に合ってる。
時ににはネットも電気も難民になってみればいいなぁ。
あ、だけどお酒難民とお米難民だけは困る…

さ、悶々悩みつつ、なかなか完治しない風邪を抱えつつ、
今日も片付け進めなくては!!