\ほぼユンボに乗ってた60日 走馬灯/(幡多 高知編)


10月末、高知県黒潮町・中ノ川集落のお祭りも久しぶりに催された◎
お神酒?もすっかり消化しつつ、翌日11月初日からマサちゃんの山[ isshii mountain ]で道づくり。
マサちゃんの山は小さい森が点々といくつかあって、いま作業しているのは「モリノシタ」。
きのこハウスから車で3分、町道沿い、土場近い、立地条件いいヒノキのお山。
何年か毎年チョコチョコ道付けして、アッチコッチに道がのびている。


道と道をつなげてグルリと
一周まわれるようにしたい!


実際、集材や搬出の効率も良くなるように考えつつ、
かつ、おさんぽやのんびりすごすのが楽しい山にしたいと
ずーーっと思ってた。

それが今年、一つできた!進んだ!成し遂げた!
うれしいよーーー◎
自分が思い描いた道、山のすごし方が一つ一つ形になる。

今回の道の踏査はマサちゃんと二人で行った。
少しずつ自分たちで判断してできるようになってきてる。
去年のモリノシタでの道付けで「あ、道がつくれる!」って、ワタシは自信ができた。
もちろんまだまだなんだけど、ドンドン経験することでできることが広がることが、感覚でわかった感じ。
自分のつくった道を信用するって、こういうことか〜、と腑に落ちる。
モリノシタは自分の思い描いた「山」にできそうな気がして、妄想が広がってる。

仕事もできて、行きたくなる、すごしたくなる気持ちいい山つくるぞーー!!

道付けで一番の難所だった谷
ユンボがぎりぎり…だけど安心感はある


夏に三重で味をしめた山でかこむ焚き火
あの感じもこの山にほしい
→ \三重の話/もまた後日



去年抜いた大きな杉の株
ちょうど道沿いのいいところに収まってる
階段もつくって面をキレイにして、休憩所に


ユンボ作業は道の距離を少なくして、ゆとりを持って、
余った時間でいままでの道の修正をしたり、水がうまく流れるように改善したり、
所々に見晴らし休憩場所や立ち止まりポイントをつくったりしてる。
道付けの補助金が少ないと無理に道を作らず、そういう面で気分的に自由なのがいい。
このあと出てくる宮崎聖さんから学ぶこと、それについてはおいおい書きたい。


小さいけど働き者、ヤンマーの林内作業車


装備や道具に愛着を!ステッカーでカスタムメット
神戸・長田のミャンマーカレー[テテ]さんでもらった
ミャンマーステッカーなど



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きのこハウスの周りや山で発見するアレコレ。


ボツボツ葉が枯れてきたきのこハウス周辺の楮
冬に刈り取る


ちょっとリアルだけど、どうやらモグラらしい
なんかの殺人ドラマみたい



棘がうつくしい



みどりの子、どんな成虫になるんかなー?

ハートマークのカメムシ


四万十市中村にはタヌキがいるスタンドがあるけど
四万十町窪川には大きなインコがいるスタンドがある


山の方角と重なって、見える頃には
終わりかけだった月食…



小さく誕生日イワイ、はじめての” BOSE "




トラックタイタンに設置しているソーラー発電システム
移動させることなく室内でも使えるよう、コードとカプラーで延長
USBでのLEDライトやiPhoneなど小物の充電はバッチリ◎
→ \ソーラー発電/についてもまだ後日


雨の日はココでお腹も気持ちも満たされる
黒潮町の本場タイ料理[タワンデーン]さん



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さてさて、ありがたいことに11月は暖かいお天気の日が続き、
ほとんど休みナシでユンボ乗り回す日々。

一日息抜きに、土佐清水まででかけた。
上の写真は黒潮町から湾を挟んで土佐清水(足摺岬方面)を臨む。

はじめてくるスノーピーク土佐清水キャンプ場。
この日は、土佐清水で長らく自然保護や自伐型林業に取り組んでいる
[土佐清水LANDSCAPE](代表:浜口和也さん)の屋台づくりワークショップへ。
■ https://www.tosashimizu-landscape.com/

この屋台、浜口さんたちが間伐して出したヒノキを『製材』して使用している。
そしてカンナがけや基本的な木材の加工など、地元の大工さんに手ほどきを受けてみんなで完成させるという内容。

ワタシも自分で切り出した材を、市場だけじゃなくて製材して、テラスや小屋、お家の改装に使いたいと目論んでいるんだけど、その『製材』がなかなかハードルが高い。
最近でまわってる簡易製材機も魅力的だけど、もし近くに融通の聞く小さな製材所があれば、ワタシも「製材所でお願いしたほうがいいなぁ」派だ。
近頃はその小さい製材所が見当たらない…

その製材のこともお聞きしたくて、ワークショップに参加させてもらった。
ピカピカのお天気で、高知の西の端の明るさと穏やかな海でルンルン。
会場には、どっからこんなに人が来たの?
と思うくらい、同世代や若い方がたくさんいらっしゃる。

ゆるゆると始まった作業。
早速、カンナがけ!
たぶん、ちゃんとしたカンナがけは生まれてはじめて。
超素人でもそれなり?多少は薄いクズが出るくらい、絶妙に調整されたカンナ。
やっぱ道具だね、刃が命だね。


真っ先にカンナがけさせてもらった
むずかしい…
でも木の表面がツルッツル!


ベテラン大工さん、誰かに似てる〜
昔、靴の勉強で靴底を教えてくれた職人のおじいちゃん
動きも話し方もそっくり!



そしてこの大きな手
これも知ってる手
山口で長年竹細工をしていたおじいちゃん
分厚くてゴツゴツしてて、働きモノの手


コチラが代表の浜口さん
みんなにもわかりやすく自伐型林業の説明


なんていいところなんだーー☆
ランチも体にやさしい素材でおいしくって¥500
写真とるのわすれた…


さらに極めつけはヒノキカンナくずで[サシェづくり]
媒染によって色が違う柿渋染めの布4,5色と
糸の色も選ばせてもらって、
お姉さんが直ぐにヌイヌイしてくれる



3ステップくらいで簡単に組立てられる
おひとり用屋台
テントはサシェと同じく柿渋染め


四万十川の夕暮れ
一日の終りにぜいたくな瞬間


ホントに息抜きにはサイコーの一日で、土佐清水の空気を味わった〜
同じ世代も多くて移住者も多くて、
なんか全然違う土地に行ったみたいな気分。

こんなゼイタクなイベント、人数限定だけど参加費無料!!
もちろん助成金ありきなのだけど「こういう使い方は割といいんじゃないか」と
思考がユラユラする体験の一日だった。



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そんなこんなで、道づくりも終わった頃…


きたよきたよーー!
但馬の山&酒ナカマが!!


<但馬やまもり隊・さかもり隊 特別編>
2泊3日の[高知西部ツアー]
無手無冠の試飲会にはじまり、
毎夜きのこハウスで宴キャンプ、
我が家の山見学さんぽから、
四万十川沿いのカフェ[ SHAD TREE COFFEE ]を営む
■ https://www.shadetree-coffee.com/
久保田さんのお山で運良く[徳島・橋本さんの道付け研修]を見学、
ゆうゆう流れる四万十川の沈下橋も体験し、
最終日は四万十市を中心に活動する木工・林業家の宮崎 聖さんと
現場で実践しながら「木を切って経営していくこと」について
たっぷり学ぶ。

濃いかったねーー◎
たのしい&おいしかったねーー◎

 → コチラも詳細はまた後日

焼酎&お酒の呑みくらべ!
どれもおいしいーー☆
いっぱい買い占めました。

急きょ行かせてもらった橋本さんの研修
短い時間でしたが、岡橋さんとの違いも実感できたかな?
ありがとうございました!


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そしてそして、想いは兵庫県・但馬へ。
今年9月に結成した但馬の地域団体[ブンダバー Wunderbar ]
新温泉町のメンバーを中心に千都ちゃんがリーダーとなって、
コドモたちと一緒に楽しむ自然観察やワークショップ、
地域の人たちも関わりやすい形で社会課題をテーマにしたイベントなど、
企画し運営するグループ。
→ 詳しくはコチラ
■ https://lit.link/wunderbar

そしてこんなイベントをしました!

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\ブンダバザーとみんなマーケット/
2021年11月28日(日)・浜坂
https://www.facebook.com/events/1170818120408355/?active_tab=discussion

【 リサイクル と ミャンマー支援 】 
いろんな方に出店してもらうマーケット部門とリサイクルのこども服を販売するバザー部門があります。 
|ブンダバザー|
 みなさんからご寄付いただいたこども服などをブンダバースタッフが販売し、売り上げの一部をミャンマー支援につなげます。 
|ミャンマーきぶん|
 ミャンマー衣装の試着や伝統的な日焼け止め[タナカ]の体験や、ミャンマー出身・新温泉町在住のナインナインアウンさんのお話など、リアルな[ミャンマー]を身近に感じるコーナーも登場! 
|みんなマーケット|
 お花と焼き菓子、ふわふわシフォンケーキとコーヒー、古本と革細工、木工ワークショップ などなど

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ワタシは離れてることもあって、直接の準備や手伝いはできなかったけど、
SNSの更新やちょろっと動画配信などで参加させてもらった。




ブンダバーができた意味はすごく大きいと思う。
とくにこの但馬では。
そしてワタシ自身もすごい影響を受けまくってる。
しばらく眠っていた[マルカル」もやっと重い腰を上げる。
またあらためて、こういう活動について書きたい。

バザーなどでいただいた支援金はすでにミャンマーの孤児院施設に送られ、
必要な物資の購入として使われた。
とにかく早い。
早さの大事さを、こういう時は思い直す。
【ブンダバザー ミャンマー支援のご報告】

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その聖さんが請け負ってる現場、
きのこハウス(中ノ川集落)からほど近く、
われわれも1週間お手伝い。
個人林で家の裏のヒノキなど、家に倒れてこないような範囲を伐採する。
再びワタシはユンボに乗って作業道を作りつつ、
倒した木を引き出して林内作業車の方へ運ぶ。

それを繰り返していると、あらためて自分のつくった道の
「安全性・作業性」を実感する。
もちろんキッチリ作ることなんだけど、
みんなの作業をストップさせないようなスピード感で、
その現場にあった、使用目的にあった安全な道づくり。
丁寧にするところ、ザクザク進むところ。
自分で使うからこそわかってくる。
そこがおもしろい。

ところどころ竹藪があって、見た感じザクザク進めそうなのに
竹の根っこつよい!!
3.5tのユンボでも、なかなか抜けない。
倒したあとの処理も手間だし、竹のこともっと考えないと。
しかし民家や田んぼの裏手って、ほんとヒヤヒヤどきどき。
気を引き締めて、ユンボ作業の良い練習になりました。



この現場でのユンボ作業はおわり
12月半ばから伐採搬出作業をまたはじめる


早朝、自分たちの山の道付けで出た支障木
4㎥弱の材を集荷してもらう



聖さんとこの現場の材も積めるだけ載せる
約7トン分の材を見送る

市場で良い人に買ってもらって
しっかり木材としてがんばってね!
\ いってらっしゃい /


約2ヶ月のユンボ長距離走もおわって
ごほうびはココ!窪川・満州軒
\ おつかれさま!かんぱーい!/

60日間のふりかえり、ひとまず終了ーー!
別途くわしく書き留めておきたいことリスト

○ 三重の森キャンブ合宿
○ うづかの森「紙漉きワークショップ&弦楽器ミニライブ」
○ 今年の「米づくり」
○ ソーラー電気システムを日常で使う
○ 山の活動と補助金 と 高知西部ツアー
○ ブンダバーやマルカル・社会課題の関わり方

いつ書き終えるんかなぁーー?