\ キャンプで山しごと 三重・車川 /  2021 夏


2021年の夏は特別な夏。
三重・多気町で山作業を学びながら、ありがたいことに見合った日当もいただいて、
大好きな車川の森に滞在した。
しかも体が喜ぶ幸せマカナイ&宴つき!!

7月末は様子見で1泊2日。
8月末はどっぷり現場に野営しながら6泊7日。
雨の多い今夏の中、奇跡的にずっと晴れorくもり!すごい!

そもそもどういう集まりなのかというと、
三重の家具職人・油田さん家のお山(多気町車川)をみんなで整備(林業)しつつ、楽しく持続可能な場所にしていこう!という、油田さんの提案があって、私たちまだまだ未熟者だけど三重に行く口実もできるしぜひ参加したい!と、マサちゃんとともに便乗させてもらった。

東北震災の年、台風の日に三重・多気町へ初めての車中泊にきて以来、神戸と三重を行き来して、たくさんの人に出会い三重が大好きになった。
その間 油田さんにも大変お世話になって、この10年あっという間にすぎたけど、まさかこうやって一緒に山作業をするなんて!数年前までは思いもしなかったなぁー
私が山に入りたい、木に関わりたいって憧れのような漠然とした思いを持ったのも、油田さんや三重で出会った人々が身近に山を受け入れて暮らしているスタイルを見ていたからだと思う。
そういう意味でも原点の場所に帰ってきた感じがする。


[7月のようす]

プロジェクトの作業段取りや流れを考え
指示してくれたベテラン・ノボルさん


とくちゃんのおいしいオヤツ!ザクザク感が◎


今回はロープウィンチで集材








トラック一車分、ちゃんと売れるかな?


ヤッサンさんにスローライン技を教えてもらう!


平野さんご夫妻と松阪のCULTIVATEさんでランチ
■ Restaurant CULTIVATE
https://www.cultivate.jp/


様子見の7月末、1泊2日の山作業はのんびり?ロープウィンチで集材。
ながらく林業に従事していたノボルさん、
そして森林組合で仕事していた移住者のボーちゃん、
やっぱりプロの動きは違う〜〜!!
無駄がなく「美しい」という形容詞がぴったり。
上手い人と作業すると講習や研修とは違って、もうビシビシ現場のナマの動きや段取り、問題にぶち当たったときの対処法や考え方など、学ぶことが多すぎてクラクラする…
2日の間だけだったけど、刺激ありすぎだった〜
夜の宴もひさしぶりのエミリンや、おひる間に撮影をしてくれたじゅんちゃん、おかし屋のとくちゃん、料理人&大工のさっとん、などなど。

あっという間に帰る日、どうしてもお会いしたかった平野夫妻。
急な連絡にも関わらず、いつも通りサクッとお時間つくってくれてランチをご馳走になってしまった!
気がつけばもうお会いするのは数年ぶり。お仕事も引退されて、でも相変わらずの様子で、いろいろお話聞いてくださって、ピンポイントですごい人をつないでくださる。
平野さんの人脈人つなぎの技は全然衰えてない!
2011年7月の台風の日、多気勢和の図書館で平野さんに出会ってなければ、ワタシは三重にも通わず、田舎に移住もせず、そして山作業にも触れてなかったかもしれない。
あれ以来、ご夫妻には数え切れないくらいお世話になり、夢のような想い出がたくさんできた。
全然、お返しができてないけど、平野さんがくださったたくさんの出会いとご縁を大切に、自分のやるべきことをドンドン進んでいく!!
平野さん、トモコさん、またお会いする日までどうぞお元気で。


[8月のようす]


再び車川の山へ。
今回はわれらの林内作業車も連れて参上。
お試し作業はやったものの、ホントに私たちはついていけるのか、みんなの足を引っ張らないか、ちゃんと予定通りに木が出荷できるか、直前まで右往左往した天気予報は?…などなど、不安はたくさん。
ま、始まってしまったものはやるしかない。

前回もお世話になったユニック車に加えてユンボも登場!
なんかメチャ勢揃い。

これからの7日間、
ハッキリ言って、私なんかは全く検討つかない。
「自分とこの山だと、ヒノキこれくらい切れば10t車1台分くらいで、今ならいくらくらいになるなぁ〜。でも私ら作業遅いし、うーーん、いつまでかかるか…」
ってくらいの推測しか立てられない。
よそ様のはじめての山で、はじめてのメンバーで、全く未知数。

「杉を何本切って、どれくらい出荷すれば赤字にならないのか。
このメンバーでどれくらいの作業量をこなせば予定通りいくのか。」
それを段取りすべて考えて、推測して、指示してくれたノボルさん。
すごいすごいとは思ってたけど、ホンマすごい!

たるんだ?体と精神の私には、ついていくだけで必死。
(ちょっと休憩多めだったたけど…)
しかもノボルさん自分でやったほうが早いのに、ユンボ操作も教えてくれつつで、なんちゅうありがたい!私が下手なりにも操作できないと、ノボルさんが他の仕事できないということもあるだろうけど。
とにかくみんなの作業をストップさせないよう、できるだけスムーズに作業を進めようと必死ーー!

あんまりやったことなかった、ユンボで材を林内作業車に乗せる作業。
初めは頭の中「???」だらけやったけど、少しずつ感覚で理解してくる。
ノボルさんいわく「体を使ってこういう作業やってる人は、感覚として(力学)わかってる。」って、なるほど。
機械の力に頼ってるとそういう感覚が鈍るんやなぁー
確かに、私は集材で林内作業車に材を引き寄せて積むのも苦手。
[どんなふうに材が動くのか]
わかりだすとメッチャおもしろいやろな。
ココしばらくの自分の課題になりそう〜


涼しい山の中とは言え、やっぱり真夏の山作業。
現場で寝泊まり、7日間46時中ほぼ山の中。
食事の準備をいろんな仲間がしてくれて、
そばにはきれいな小川が流れてたお陰でできたこと。
電気もない、携帯の電波もない。
それでも自分なりに快適に過ごせるよう、おトイレセットとシャワー用のポップアップテントを用意した。
男の人たちは川で直接水浴びしてたけど、私は少し贅沢に、焚火で湯を沸かして湯浴び。
これだけでも随分と気持ちが違う。

夜は涼しく、朝も晩も焚き火を囲んで同じごはんを食べて、山の作業をする。
すごく新鮮。
チームで山の仕事をすることも、自然の中で合宿するのも。
生まれてこの方、運動部とは無関係に生きてきたから、この年になってやっと「合宿」の気分を味わった。













谷に吹く風がホントに気持ちよくって美しい


















ずっと撮影してくれてた ばんちゃんこと
種取りまさみさん
ばんちゃんのお陰で緊張しまくりのワタシはスキマができた




株を地面ギリギリにカットする方法も教わる



刃物研ぎマニアの順ちゃんお手製のキャンドル
芯は薄いヒノキ

ユンボの洗浄にホンキの洗浄機!!
ノボルさんに最後まで指導してもらう
消防士さんキブン

シメはみんなでお山の頂上まで
グルリと油田さん山の境界を歩く。
奈良県ざかい・高見山かな?むかし登ったはず。



みんな
とってもカッコよくて
とっても優しくて
おいしくて楽しくて。

10年前に出逢った衝撃ワクワクとはまた違うけど、
やっぱり三重はサイコウ。
また来るねーーー!!