梅雨に但馬で考えた


↑なのくらし ZINE.pdf (オンラインマガジン風にまとめてみた)
https://drive.google.com/file/d/1QrKVEEqwz9zLcbECaBVnHcwqWX6-2SxR/view?usp=sharing


[ 中村哲さんの本のこと ]



お風呂に浸かるたびに少しずつ読み進めた中村哲さんの著書2冊。
「医は国境を超えて」そして上記の「医者 井戸を掘る」
中村さんの本を読んだのは亡くられた後。今年の春、神戸の家の片付けで見つけた2冊だった。
中村さんの活動はそれまでもテレビなどで取り上げられていたのを見ていたので、何となくは知っていたけど、本を読んで様々なことに気がつく。
「良いことをしようとしてやっているのではなく、医者としてやらざる得ないことをして、結果的に平和につながった」そんなことをテレビでおっしゃっていた。
タリバンに対する世界の対応と実際のアフガニスタンの様子について、かなりギャップがある。
仏像破壊の報道を私も覚えてる。世間がタリバン批判のメディアに振り回されている現実。大きなNGO団体や国連○○などの組織の実情。
現地に行ってこの目で確かめないとわからないことだらけ。
それは不可能だとしても、お気軽に流れてくる報道や宣伝だけを鵜呑みにしないで、事実を調べる努力は続けないと。そして判断し行動する。

初沢亜利さんの「隣人。38度線の北」や、柳美里さんの「ピョンヤンの夏休み」を見ると、北朝鮮の普通の暮らしがあり、森達也さんの「A」でもオウム信者であっても普通の人たちだった。
逆に自分や自分たちは「普通だ」と思っていることが危ないんじゃないかなぁ。
はたから見れば日本は「コロナ禍でオリンピックをやろうとしてる」恐ろしい国に見えてるかもしれない。国民は洗脳されてる、不憫だと思われてるかもしれない。私はこんなやりたいことをやってる暮らしをしてるのに。(洗脳はされてるかも…)

知らないから怖い。
勝手に妄想して無駄に怖がる。

今のミャンマーや香港も一方的な軍事力や権力による弾圧は許されないけど、報道だけで単純な思い込みはしたくない。もっと知りたい!


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[ ハガキ屋さんがなかなか開業できない理由 ]






現金収入はほしいけど
作ったモノを
こちらが価格を決めて
所得に関わらずどの人にも
同じ価格で販売する
今までのやり方で
お金に替えたくない



15年くらい答えが出ない悩みゴト。
価値を決めてもらったり、無駄なモノを買わない様にしたり、レンタル制(リサイクル)にしたり…
そう言うのがスマートにできる販売?交換の仕組み、誰かデザインしてくれないかな?
お金以外の「何か」を得られるまたは対価を払う、それが収入として成り立つ仕組みがあればいいな。

お金に替えないプレゼントを作ってる時が一番楽しい。


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[ 日本語教室とベトナムごはん会 ]




ミャンマーの惨状を見聞きして、自分にできることを考えると、海外(主にアジア)から嫁いできたお嫁さんたちや研修という名の労働に来てる若者たちの顔が浮かぶ。
特にベトナムのお嫁さんたちのコトがずっと気がかりで、もっとこまめに関わっていたい想いを私は抱えてる。


香美町の日本語教室「マルカル」は中途半端で空中分解中。最初の立ち上げから関わっている私の責任も大きい。
「忙しい」を理由に中途半端にしてきた。
方やお隣・新温泉町の「ハピタン」は着々と進められてる、すごい。中心的に頑張ってる友人のチトちゃんは子育ても仕事もしながら、コツコツと活動し、コロナ禍もオンラインに素早く切り替えて続けてる。

先日もチトちゃん企画・ハピタン主催の上映会&トーク交流会が浜坂「以命亭」で催された。
フランスのドキュメンタリー映画「バビロンの学校」。海外から移住してきたコドモたちが通う中学校の特別クラス、24人で20ヶ国、家庭環境も様々、コドモたちの性格も十人十色。
はっきり自分の意見を持ち堂々と発言する子が多いのも印象的だったし、聞き分けのいい子も悪い子も、それぞれに苦労や悩みを抱えてて、いろいろあっても最終的に相手を思いやれる・お互いに支え合える関係が強く響いた。

本当にたくましいコドモたち。

苦労も多いだろうけど、多感なこの時期にいろんな人(国も宗教も考えも)にまみれて成長できる環境がうらやましいくらい。
この地域でもこのMix感が少しでも漂えば、こどもたちもノビノビできるだろうに。

「同じ日本人」って思う無意識が窮屈にさせてるなぁ、と感じることがある。一応同じ国籍・同じ言葉を話す私と相方のマサちゃんは、国が違うどころか星が違うくらい異なる。ケンカ(一方的な)の原因にもなるけど、違うコトがおもしろくてあきない。
付合い初めの頃はホントに外国人と付合ってる気がして、気が付いた。逆も然り。
筑紫哲也さんの英語についての著書にもそんなようなコトが書かれてたなぁ。

話しがそれてしまったけど、つまり隣にいる人(家族であっても)は「違いがある人」と思う方が自然だし、「違うからいい」ってコトを集落のコドモたちや高校生にも伝えたい!


まずは大人が見本。
いろんな大人がいるコトを、いろんな働き方暮らしがあるコトを、そしてそれぞれが楽しく いろんな人がいるからこそ頭も知恵も使って全体としても楽しい と言うコトを、言葉じゃなく見て知ってほしい。
それは前から思ってたコトだけど、映画を見てより強く思う。



「みんな一緒」社会を
「みんな違う」社会に



「みんな一緒」だと、すごく楽ちん。
一人ひとり 人付き合いに悩まなくていい。上に立つ人もその方がまとめやすくてやりやすい。
それって学校だけじゃなくて日本の社会全体がそう仕向けられてきて、事実そうなってるように思う。
誰も〈失敗したり悩んだり苦労したり衝突したり〉したくないけど、それを手放すと「考えない」習慣が身につくんじゃないかな。
それでは社会はおもしろくならないよね?


私もそれらから逃げる傾向がある。
だけど やりたいコトがあったり 好きなコトに邁進してると、失敗も苦労も実は自分の身になるコトがわかってきて、その時は嫌な想いするけど受け入れられてくる。

上映会の後、5、6人のグループに分かれてトークタイムで、子育て中の親御さんたちから学校生活の窮屈そうな実情を聞いて、やっぱりなぁ…
沖縄のウチの姪っ子も長らく学校に行ってないし、想像つく。私自身 学校社会に合わず、長い間苦戦した。
案外急を要する状態なのでは、とムズムズしてくるけど、まずは日本語教室をリセットして自分一人からでも進めたい。

こんな風に中途半端にしてきた香美町の日本語教室の立て直し•離れていても活動できる仕組にちょうど思いを馳せていたタイミングでもあって、すごく良い機会だった。

さらにもう一つグッドタイミング!
翌日、チトちゃんから「香美町の教室担当者さんがきて来れてて、熱心そうな方でで良いな~」ってメッセージが。
そうだ!香美町役場の教室担当者さんが今年度から変わったと、先日挨拶メッセージがきてた。
早速メールで連絡を取り、これからの日本語教室をどうすべきか少しずつお話させてもらってる。まだお会いしてないけれど、仲間ができたようで嬉しい。「マルカル」ゆっくりとだけど、動き出せそうだ。

■「第2回つべこべシネマ」のおしらせ
https://www.tajima.or.jp/event/175046/





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そんな私の想いが届いたのか、ベトナムのお嫁さんYちゃんからベトナムごはんのお誘いがきた。
前にオンラインで話した時に「バインセオ食べたい!」を私が連発してたからか、Yちゃんやさしいー☆
当日久しぶりのお家を訪ねると、あらあら!みんないる!
Kさん、Mちゃん、Yoちゃん、そしてコドモたち。しばらく見ない間に大きくなってて、お兄ちゃんやお姉ちゃんになってる。
この日はみんなでお外でバインセオパーティ◎

めちゃおいしー!
涼しいベトナムに来たみたい!!
彼女たちのにぎやかなベトナム語を聴きながら、中学生になったHくんとお話ししたり、走り回るコドモたちを見て、本当に満たされた気分になる。

みなさん、ただただありがとう。
兵庫県北部の山の集落に、小さな小さなベトナム楽園が現れた。



あぁーーこの幸福
誰かと共有したいよ



よし!オンライン日本語学習はじめるぞー!
そしてコドモたちと一緒にベトナム語も勉強したい。


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[ ユンボ作業から学ぶコトと分断を生むコト ]

兵庫県北部・養父市を中心に山の活動をしている「但馬やまもり隊」
2019年の立ち上げのときから参加していて、たくさん経験や勉強をさせてもらってる。
メンバーの半分以上は地元の人だけど、年々メンバーが増えて、ここ最近は阪神姫路方面からも見学や参加者さんが続出。
今、こういうボランティアでなく、かと言って毎日バンバンハードな本気の専業林業でなく、その間くらいの山の活動を求めてる人がホントにたくさんいることをヒシヒシ感じる。
こういう小さい林業の受け入れ場所が各地にできると、山の仕事も新たに大きな流れができそうだな、と思う。


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話がそれるけど、山のことをやり始めて、研修などで教えてくれる人びとなどの話を聞きいていると、特に熱心に活動や研修展開をされてる人たちの方が「相手を批判」する話しをよくするように思う。
うまく表現できないけど、うーーん、職人さん気質なのかな。
「あいつのやり方はダメだ。自分のやり方が正しい!」というような。
確かにそうだなぁ、一理あるなぁ、と思うことも多いんだけど、ワタシはどちらの人も知っててそれぞれにお世話になってることが多くて、すごく返答に困るし、気分的にしんどい。
自伐型林業ニュースを見て、各地の山の惨状を知って、そういうやり方をやってる事業者にはワタシも批判的になるけど、同じようなことをやってて、目指すところも近い人同士が批判し合ってるのは辛く思う。

先日もFacebookの記事で「自伐林業」を非難するような文面があり、内容は製材機が必須という話し。
https://www.facebook.com/yasushi.ozeki/posts/1806753636086214

話されてる内容は賛同したいことなのに、冒頭文末の内容のせいで頭をかしげてしまう。
自伐型林業推進協会が作ってくれた窓口(研修)をきっかけに、ワタシは山の活動に進み始めて、それから手探りで少しずつ進んでいる。
そしてこの方が言うようにまさに材を市場に出荷している。
言われることはごもっともだと思う。
ワタシもその様にしたいと望んでる。
だけど、コレをこんなふうに非難して何になるんだろう?

この方が批判してるのは自伐協代表と自伐というお題目に属して満足する風潮で、的確なことを指摘されてるし、ワタシもそう思うところもある。
でもなぁ…なんだかスッキリしないなぁ…と思っていたら、ワタシの思いをちゃんと言葉で書いている方がいた。
その中でもこのコメントがピッタリくる。
「実際に一部、批判されているような無責任とも言えるコンサルなども存在するかも知れませんが、だからといって、あまり誤解を招いたり人々の分断を煽りかねない文脈でのコメントはしない方がいいのではないでしょうか。」

ホントに、どうして分断するんだろ。
男も女も関係ないかもしれないけど、男に政させてたら戦争になるのが想像できてイヤだな。

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って、愚痴ってしまった…。
話しを戻そう。

やまもり隊では去年から3年の計画で山の整備&道付けをT集落林で行っている。
道づくり(作業道)は1ヶ月ユンボをレンタルして、雨天以外はメンバーで交代しながら毎日行う。

ユンボでの道付け作業は高知・黒潮町のマサちゃんの山でも毎年1ヶ月おこなっていて、去年の10月も毎日独占させてもらって作業。何回目かのユンボ作業で、やっと何となくわかってきた感じ。
そうなるとますます道づくりが楽しくなってきたところ。
https://nanokurasi.blogspot.com/2020/12/2020.html

なので、ユンボ作業がもっとうまくなりたい欲でいっぱい!
昨年は数日しか作業しなかったけど、今年は10日ほど作業させてもらった。
しかも朝から夕方まで一日中ユンボ独占。相方のマサちゃんはずっと支障木の処理(広葉樹の山なので結構大変…)。

結果から言うと、楽しいかったのは想像通りなんだけど、<プロ意識>を考えたり気づいたユンボ期間だった。
黒潮町では、マサちゃんの山なので気分的にもかなり”ゆるい”感じでやっていたし、道の幅も2m未満の申請(広くなってもOK)でギリギリ軽トラが通れるか通れないか、基本的には林内作業車が通って6mの材が出せる程度。補助金も1mにつき¥500(2m以上でも¥800)という格安な料金で、ユンボ代で+ー0、作業賃なし。
(気持ちは多少ゆるいけど、壊れない道づくりはしっかりやってる)
一方 やまもり隊での道づくりは規定が厳しく、2.0m以上2.5m未満(広くなってはダメ)、軽トラが通れるようにするため緩やかで均等な勾配にする、法面のスタートが見えるように枝葉をきれいに整え、きっちり叩いて路肩の角を作り、山側の面も角度をつける。その代わり?1mにつき¥2000の補助が出る。

私が戸惑ったのはまず道幅。50cm広げるだけでも結構下の方から土を積み上げないといけないし、今回は特に急斜面での道付で、ゆるい勾配にするためにどんどん土が出て、その分どんどん後方に土を運ぶと道は緩やかになってくるけど、高さが出て想像以上に道幅が狭くなる。
ということは、法面のスタート位置をもっと低いところから始めないと予定の道幅・勾配が作れない。そうするとその法面一帯の木々を伐採せねばならず、できるだけ木を切らないように道づくりをしていた私にとっては、木陰もないホントに土木工事のようにも思えた。
結局 最初のヘアピンカーブまでの私が作った道では狭く勾配が急なので、Tさんが翌日もう一度やり直してくれて、余計な手間をかけさせてしまった。
そういう事も重なったり、それぞれ思い描いてる道も違ってたりで、なかなか進まず苦戦する。


軽トラを通す道付けってこんなに大変なの!?


そう言えばマサちゃんの山でお世話になってるMさんが「山が広くて(アスファルトの)道から遠いとかなら、軽トラが通れる道がいいだろうけど、ここの山は林内作業車が通れるだけでいいんじゃない?」「道をどこまでちゃんと作る(時間をかける)必要があるのか考える必要がある。補助金を得るためにするなら違うんじゃないか。」そういう話しを思い出した。
Mさんが言うように、補助金に頼らずに林業を続けていこうと思えば、最低限壊れずに使える道でいいんだと改めて納得した。
自分の作りたい理想の道づくりは補助金に頼らないのが一番だ。

私がたどり着いた答えとやまもり隊の道は逆だけど、そこに今回一番の発見があった。
本当に災害時とか車が通れるような道が必要になった時に、作れる経験や知識が必要だし、規定通りにつくることもユンボ操作や技術をアップさせる練習になる。
それができれば理想の道づくりでも必ず役に立つ。
そして
○ 根株や石を落とさない
○ レンタルユンボも自分のユンボのように大事に整備して扱う
○ 立木を傷つけない

木を傷つけないことはマサちゃんの山でも散々言われてたことだし、落石や株の扱いもできるだけ気をつけてるつもりだった。
なのに今回 株を2回も落としてしまったし、広葉樹ではあるけど木にも当てまくりだった。
意識が低すぎる、どこかで「まぁいいか」って気持ちがある。
ユンボの整備にしても、機械のことはよくわからないから、マサちゃんに任せてるから、って無責任でいた。
レンタルだからこそしっかり点検して自分で整備する、愛情を持つ。ちゃんと朝イチに整備してから作業すると気分もいい◎

改めて当たり前のことを諭してもらって、気がついた今回の作業。
私が今まで苦手に思ってた <プロ意識 > というものかもしれない。
これらのコトはマサちゃんの山の中だけでやっていては気付かなかったコト。
「補助金には頼らない」と言ったけど、このような補助金制度があったからこそ、やまもり隊の活動があり、教えてくれる仲間がいて、作業賃をもらいながら自分じゃ選ばなかったことが学べる機会を得られて、すごく感謝している。


道づくりが好き
だからもっと学びたい
意識を高めたい


補助金で学ばせてもらったことを但馬でも高知でも、地域に環境に還元できるよう模索中。 

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